KokonoeHat’s diary

誰かの欲望

駄文7

病院を抜け出してから、どれほど経っただろうか。 もう何時間も走っているはずなのに、世界は闇に包まれていた。闇雲に動かしてきた足が、休んでくれと請うている。酸素が足りずまともに動かない頭が、一旦止まれと叫んでいる。激しい拍動を強いられた心臓が…